いよいよ完結編です!!!!!
図8
後はパワーとタイミングの問題になってくる。
そしてこの辺りから円運動の慣性モーメントやら運動量やらが関係してくる事となる。
まず回転運動におけるパワーの源とは何か。
直感的には回転速度(=角速度)と考えられるが、前章でも述べたように回転の半径によっても
先端の速度は変わるため、クラブの長さは重要なファクターであろう。
腕の長さに関しては疑問を抱いていたが、この回転モデルの場合、腕は肩の中心を軸とした回転運動
であるとしているので、腕の長さもスピードアップに一役買う事は間違いなさそうである。
ただここで残っているもうひとつの疑問が浮上する。
フィギュアスケートの所で述べた半径と角速度どっちを優先すべきなのか、という点である。
角運動量は保存するので半径(≒慣性モーメント)を小さくしよーが大きくしよーが、最終的に出力できる
ヘッドスピードは一緒なんじゃあないかという所である。
これに関しては、ざっくり言うと「慣性モーメント小さくした方が回しやすそう」という乱暴な言い方
になってしまいそうである(というのもこの辺をちゃんと考えるのが疲れてしまったからだ 笑)。
今の所、回しやすそうだと判断している根拠についてはクラブを長く持っている方が、空気抵抗とか
遠心力とかでプレーンから簡単にずれてしまいそう
どう頑張ってもクラブと人間との接点は剛体でないから
伸ばしたままインパクトしても絶対エネルギーロスするといった所である。
本当はきっと慣性モーメントを小さくした状態で角速度を加速した方がスムーズにエネルギーを蓄えられる
物理があるのだと思う、例えば車が静止した状態から加速する際に、ギアを変えていくよう方が効率的で
あるように。(この辺はいつか書き加えたい)
いずれにしても慣性モーメントを小さくした状態で回す方が良いとなってくると、前章で書いた左
手首のコックはそんなに意味のないものでもなくなってくる。
というのもコックをすることによってクラブが体に近づき、半径が短くなって慣性モーメントが下がるからだ。
ただ実際は両腕の回転と手首の背屈(右手首を甲側に曲げること)を同時に行うと、不思議と左手首がコック
されるような方向に力を感じる。
この辺が何故か、というのは自分の体に聞いていただきたい。
さて次にタイミングの話であるが、これも正直感覚的な部分が大きいため個人差があると思われる。
故にタイミングという路線とは少し外れるかもしれないが、それぞれの回転軸に蓄えたパワー(トルク)を
どのように無駄なく使うかを考えたいと思う。
ややこしい事に体に存在する回転軸は全てつながっているため、それぞれを独立させて動かすのは不可能に近い。
どうにかして一括コントロールできないものか。そのためには「遠心力」を利用してやるのがよさそうである。
具体的にはトップから切り替えしを行う際に、他の部分のトルクは保ったまま背骨軸の回転のみをスタートさせる。すると背骨軸の回転によって生じた円運動の遠心力が、同じプレーン上にある肩中心の軸を回転させる方向に引っ張る、
同様にしてその回転が腕、手首と伝わる。この間それぞれの回転軸に生じた運動量は一つのプレーン上にて積算され、インパクトにてボール伝わる。
これこそがインパクトの手前で最大の運動量に持ってくるという事である!
つまり能動的に動かす部分としては背骨軸だけで良いという事になる。
後は遠心力に逆らわないように肩、腕、手首の順にトルクをほどいていくだけである。
因みにこの背骨軸の回転のパワーは両足からいただき両足で開放する。
足は地面に接地されているため、作用反作用によって莫大な力を生み出す事ができるのだ!
なんか興奮してきた(笑)
(4) 結論
後半だいぶフワッとしてきたが、最初に示した命題
「ボールとの衝突直前でクラブが最大の勢いを持っている状態にするためにはどうすればいいか」
に対してひとつだけ最もキーとなる事を回答とするならば
「プレーンに沿う様にダウンスイングしてこい」
という事ではなかろうか。
もちろんこれはインパクトの瞬間に、グリップ部分がしっかりと円運動の中心である事が前提であるため
体重が前に流れながらでは成立しない。
俗に言う「左サイドの壁」を使ってグリップの動きを止めてやる必要がある。
それによってフォロースルーでも円運動を描きながらパワーを効率よくボールに伝える事が可能となろう。
もちろんこれ以外にも「インパクト以降も加速させる」とか「クラブのしなり」とかいろんな要素が含
まれてくるため、もっともっとややこしい(巻末に参考として落書きを示している、概念的な話になって
いるが興味があればご覧あれ)。
しかしとにかく
「プレーンに沿う様にダウンスイングしてくる」
は回転運動を効率良くインパクトにつなげる事の大前提として必要であると思われる。
(5) 最後に
ドライバーの飛距離に関する記事を読んでいると「100%の力で力んでスイングするよりも少し抑
えて 80%の力でスイングした方が、ミート率が上がって平均飛距離がアップする」という文言をよく見かける。
自分はこの表現が大嫌いだ。なぜなら容量の小さい脳のメモリを「力を抑える」なんてネガティブな
所に使いたくないからだ。おそらく自分も含めた多くの人間における問題点は「100%の力を出すと、
20%が間違った方向に働くため、結局 80-20=60%の力が出力される」点にあると考えられる。
大切なのは「100%の力を 100%正しい方向に出力する技術」であると考えている。
さ、練習しよっと。
(6) 謝辞など
序盤で既存の理論を否定するかのような言い回しをしていますが、全然そんなつもりはありませ
ん。
自分の知識が浅はかで、読み取る力が足りなかっただけだと思います。
むしろこれらの記事などを参考にとてもタメになる考察ができるようになりました。
この文面上にはなりますが勝手に御礼申し上げます。
参考にさせていただいたサイトのリンク
http://golf1000.blog23.fc2.com/blog-entry-408.html
http://blog.golfdigest.co.jp/user/katagirikeisuke/archive/526
http://www.golfpartner.co.jp/html/gpcom/issues/29/lesson/29.html
http://homepage2.nifty.com/eman/dynamics/contents.html
http://www.golfclubsuuchi.com/head/cg-depth/
http://gobokobo.ti-da.net/e6823727.html
以上。
いかがでしたでしょうか?
よく分からん
ってなった人が多数かもしれませんが。。。
彼は誰にも教わらず1人で練習して客観的に綺麗だと思えるスイングを手に入れています。
思うことは色々ありますが、何より
シングルの人はアベレージゴルファーよりもより深く考えているのだなぁと思わされます(彼が特殊なだけかもしれませんが)
これが必ずしも正解だとは思いません。
ゴルフをスクールに通い続けている私自身のスイングや意識とはかけ離れていますし
この記事自体も
筆者の彼は数年前のもので彼も今見返すと違う点もあるかと思います。
ですが自問自答しながらゴルフを向上させるならより深いレベルでの考慮が必要です。
練習場であーでもないこーでもないやっている自分との差を感じずにはいられないです。
最後に、彼を友として好意を抱いています。そして心より尊敬しています。
また彼とゴルフができる日を楽しみにしています。
彼のことが好きです。
ぞうさんよりも。
おわり